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がん対策研究所

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生活習慣病検診等管理指導協議会の活性化

更新日 : 2022年11月22日

生活習慣病検診等管理指導協議会(協議会)とは

厚生労働省の指針では、都道府県は生活習慣病検診等管理指導協議会(以下、協議会)及びその下部組織であるがん部会を設置し、医師会、保健所、学識経験者等によって専門的な見地から精度管理についての検討を行うことが求められています。

  

厚生労働省の指針における協議会の位置づけ(概要)
指針 日付 概要 
健康診査管理指導等事業実施のための指
(注1)
平成20年3月 都道府県は、がん、心臓病等の生活習慣病の動向を把握し、市町村、医療保険者及び検診機関に対し、検診の実施方法や精度管理の在り方等について専門的な見地から適切な指導を行うために、生活習慣病検診等管理指導協議会を設営・運営するものである。
生活習慣病検診等管理指導協議会は、循環器疾患等部会、胃がん部会、子宮がん部会、肺がん部会、乳がん部会、大腸がん部会(中略)で構成する。
がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(注2) 平成20年3月 生活習慣病検診等管理指導協議会の各がん部会において、
(中略)がん検診の評価、指導等が実施されていること。

注1:健康診査管理指導等事業実施のための指針(厚生労働省健康局総務課長通知、健総発第0331012号)

注2:がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(厚生労働省健康局長通知、健発第0331058号)

協議会に求められる活動と現状での問題点

がん検診の精度管理手法は、平成15年に厚生労働省老健局に設置された「がん検診に関する検討会」や平成19年以降の「がん検診事業の評価に関する委員会」で議論され、最終的に平成20年の報告書「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」で事業評価のためのチェックリストのツールやプロセス指標の目標値が初めて提示されました。これらの状況を踏まえて、協議会には以下の活動が求められています。

  • 管轄下の市区町村及びその委託先検診機関の精度管理水準(チェックリスト遵守状況、プロセス指標数値)を定期的に把握する。
  • チェックリスト遵守状況やプロセス指標数値について、全国平均との乖離、市区町村間の乖離、検診機関間の乖離について検証を行う。
  • 精度管理水準の低い市区町村や検診機関については、その原因を追究し、具体的な改善策を提示する。
  • 市区町村や検診機関だけではなく住民に対しても検証結果を積極的に公開し、自らが受けるがん検診の質を判断できるようにする。

現状では精度管理のツールが効果的に用いられておらず、上記活動を十分に行っている協議会はほとんどありません。特に「事業評価のためのチェックリスト」は、各部会が使用することによって、市区町村や検診機関の検診実施体制や精度管理にどのような問題があるのかが浮かび上がってくるツールであるにもかかわらず、それを使用している協議会はごく少数にとどまっています。

協議会を活性化させるための取り組み(厚生労働省研究班等の取り組み)

厚生労働省研究班等では、事業評価のためのチェックリストプロセス指標による精度管理方法の標準化を行ってきました。今後は、各協議会にその方法で活動して頂くために以下の取り組みを行って、全都道府県の検診の質の向上に繋げたいと考えています。

  1. 精度管理向上や受診率向上に関する知見(研究班の成果)をベースに研修会コンテンツを作成する
  2. 各都道府県の協議会関係者向けに全国研修会を開催する(注3)
  3. 研修会の1年後から毎年、全都道府県の協議会の活動状況を調査する(注3)
  4. 3の調査結果を評価し、評価結果をホームページ上で毎年公表する

注3:国立がん研究センターが実施(平成24年度以降)

 

流れ図

厚生労働省研究班等の取り組み 流れ図

全国がん検診研修(資料)

国立がん研究センターでは全国がん検診指導者研修、全国がん検診従事者研修を開催しています。厚生労働省研究班ではコンテンツ作成、および研修の企画・実施を担当しています。

全国がん検診指導者研修

協議会(胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん部会)の部会長または部会関係者および都道府県のがん検診担当者を対象とした研修です。プログラムには、総論(がん検診の有効性評価、がん検診の精度管理)、各論(各がん検診の要点)に加え、都道府県の取組事例やがん検診の現状などの内容も盛り込まれています。

令和3年度 全国がん検診指導者研修(eラーニング)資料

開催期間:令和3年9月15日から12月15日
プログラム:令和3年度全国がん検診指導者研修(PDF:165KB)
講義資料:
・1.がん検診の基本事項(PDF:1179KB)
・2.日本のがん検診(PDF:890KB)
・3.科学的根拠に基づくがん検診の実施(PDF:1063KB)
・4.適切な精度管理の実施
・4-(1)(2). がん検診の精度管理、都道府県/市区町村/検診機関の役割(PDF:1231KB)
・4-(3).がん検診指導者に求められる役割、及び今後目指すべき方向性(PDF:850KB)
・4-(4-1).各論:胃がん検診の要点(PDF:913KB)
・4-(4-2).各論:大腸がん検診の要点(PDF:1594KB)
・4-(4-3).各論:肺がん検診の要点(PDF:3712KB)
・4-(4-4).各論:乳がん検診の要点(PDF:3389KB)
・4-(4-5).各論:子宮頸がん検診の要点(PDF:10255KB)
・5.トピック1:COVID-19のがん検診への影響(PDF:631KB)
・6.トピック2:プロセス指標基準値改定の動きについて(PDF:789KB)
・7.適切ながん検診実施を支援する取り組み(PDF:1690KB)

 過去の研修

・令和2年度(eラーニング開催/令和2年10月から令和3年1月:5がん)
・令和元年度(令和元年5月開催:5がん)
・平成30年度(平成30年5月開催:5がん)
・平成28年度(平成29年3月開催:乳、子宮頸がん)
・平成27年度(平成28年3月開催:胃、大腸、肺がん)
・平成26年度(平成27年3月開催:乳、子宮頸がん)
・平成25年度(平成26年3月開催:胃、大腸、肺がん)
・平成24年度(平成25年2月開催:乳、子宮頸がん)
・平成23年度(平成24年2月開催:胃、大腸)
・平成22年度(平成23年3月開催:生活習慣病検診等管理指導協議会 肺がん部会研修会)
 注)平成22年度講習会(肺がん)は厚生労働省研究班が主催

全国がん検診従事者研修    

住民検診に携わるがん検診従事者(都道府県及び市区町村の行政担当者、保健所職員、検診機関の職員等)を対象とした研修を開催しています。

令和4年度 全国がん検診従事者研修/基礎(eラーニング)

開催期間:令和4年6月13日から10月31日
講義資料(全体):令和4年度全国がん検診従事者研修(基礎)(PDF:6347KB)
講義別資料:
第1章 がん検診の基本事項(PDF:957KB)
第2章 がん検診の有効性評価(PDF:832KB)
・第3章 がん検診の精度管理
(1)がん検診の精度管理とは(PDF:1412KB)
(2)精度管理の手法(PDF:667KB)
(3)精度管理指標1 チェックリスト(PDF:1076KB)
(4)精度管理指標2 プロセス指標(PDF:814KB)
(5)がん対策推進基本計画における精度管理の位置づけ(PDF:659KB)
第4章 受診率の向上(PDF:460KB)
参考 精度管理に利用可能な各種データ及び支援ツールの紹介(PDF:3720KB)

令和4年度 全国がん検診従事者研修/実務(eラーニング)

 開催中(令和4年9月20日~12月15日、申込は11月30日まで)
 詳細はがん情報サービスの研修ページがん情報サービスをご参照ください。(外部サイトにリンクします)

過去の研修

・令和3年度(eラーニング形式/令和2年6月から9月)
・令和2年度(eラーニング形式/令和2年6月から8月)
・令和元年度(令和元年5月開催)
・平成30年度(平成30年5月開催)
・平成29年度(平成29年5月開催)
・平成28年度(平成28年5月開催)
・平成27年度(平成27年5月開催)
・平成26年度(平成26年5月開催)

各都道府県の協議会の活動状況について(調査結果)

国立がん研究センター がん対策情報センターが実施した「生活習慣病検診等管理指導協議会(各がん部会)の活動状況調査」の調査結果です。なお、調査票の作成、および調査結果の分析は厚生労働省研究班が担当しています。

令和2年度調査結果

調査期間 令和3年3月26日から8月31日
調査内容 都道府県チェックリストの実施状況及びがん部会(胃、大腸、肺、乳、子宮がん部会)の活動状況調査
調査票 令和2年度調査票(PDF:289KB)
調査結果 令和2年度調査結果(PDF:272KB)  
補足 令和2年度は厚生労働省研究班が作成した都道府県用チェックリストの改定案を基づき調査を行いました。そのため、従来の評価基準を見直す必要がありますので、今回の調査結果につきましては都道府県評価(ABC評価)は行っておりません。

都道府県別のチェックリスト遵守率につきましてはがん情報サービスをご覧ください。
がん検診に関する統計データのダウンロード (外部サイトにリンクします)

 過去の調査結果(平成23年度から令和元年度)