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がん対策研究所

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証拠のレベル(2019年度版から)

がん検診の利益である死亡率減少効果を検討した研究を評価し、利益と不利益の対比という形で、証拠のレベルを判定します。死亡率減少効果(臓器によっては浸潤がん罹患率減少効果)の有無については、メタアナリシスの結果で判断します。証拠のレベル(利益)は、死亡率減少効果を検討した研究数、参加人数、研究の質、結果の一貫性で評価し、3段階(High, Moderate, Low)で評価します。

不利益の指標についても、メタアナリシスを行い代表値を測定し、利益と対比します。利益と不利益の対比としてエビデンスレベルを3段階(HIGH, MODERATE, LOW)で評価します。

証拠のレベル―利益と不利益の対比(改定版)

死亡率減少効果

証拠のレベル(利益)

利益と不利益の対比

あり

(Positive)

証拠の信頼性が高い

(HIGH)

利益はあるが、不利益小

(High)

利益はあるが、不利益中等度

(Moderate)

利益はあるが、不利益大

(Low)

証拠の信頼性は中等度

(MODERATE)

証拠の信頼性は低い

(LOW)

利益は希薄だが、不利益あり

(Boderline)

なし

(Negative)

証拠の信頼性が高い

(HIGH)

利益はなく、不利益あり

(Negative)

証拠の信頼性は中等度

(MODERATE)

証拠の信頼性は低い

(LOW)

不明

(Insufficient)

証拠の信頼性は低い

(LOW)

利益は不明だが、不利益あり

(Negative)